北欧キッチン&インテリア スタジオ NOKKI(ノッキ)の小坪です。
キッチンにも流行があります。リノベーション前の我が家のキッチンは対面式ではあるものの、食器棚や吊戸棚に囲まれており、LDKの中で独立した印象でした。小窓からダイニングを覗くようなタイプで、今から15年前の建物ではこの形が主流だったのではないでしょうか。
当時のキッチンに対する大きな不満は「閉鎖的である」こと。家族が団らんしているリビングやテレビが見えないと、隔たれた空間で孤独に家事をしている気になってしまうのです。
リノベーションでキッチンカウンター上の吊戸棚を無くし、リビングダイニングとキッチンを隔てていた壁を取り払いました。LDKを広く感じることができ、「家族が集まる空間にキッチンが溶け込んだ生活」はとても快適です!
フルフラットカウンターは最もオープンなキッチンのスタイル。家族や友人との交流の場という面でも、また広い作業台で料理がしやすいという面でもおすすめです。カウンターの表面がフラットで段差がなく、一体感があるデザイン。本記事では採用後に後悔しないために、フルフラットカウンターのメリットとデメリットを詳しく解説します。
フルフラットカウンターとは?
フルフラットカウンターは、カウンターの表面に段差がなく、シームレスに続くデザインのキッチンを指します。このデザインは、モダンでスタイリッシュな見た目が特徴です。また、フラットな表面は拭き取りやすく、清掃性も優れています。
フルフラットカウンターの特徴
- 一体感のあるデザイン: カウンターとシンク、コンロなどが一続きになっており、シンプルで美しい見た目を実現します。
- 清掃のしやすさ: 段差がないため、拭き掃除が簡単で、食材のカスやゴミが溜まりません。
- 広い作業スペース: フラットなカウンター=広い作業スペース。料理の準備や盛り付けがスムーズに行えます。複数人での調理も窮屈さを感じません。
フルフラットカウンターのメリット
1. 美しいデザイン性
フルフラットカウンターの最大のメリットは、その美しいデザイン性です。シンプルで洗練された見た目は、モダンなインテリアにぴったりです。また、素材の選び方によっては、さらに高級感を演出することができます。
- モダンでスタイリッシュな見た目: フルフラットカウンターは、今どきのデザイン。おしゃれなインテリアに最適です。
- 素材の多様性: 大理石、ステンレス、クォーツなど、様々な素材が利用でき、好みに合わせたカスタマイズが可能です。
2. 作業効率の向上
フルフラットカウンターが叶える広い作業スペース。料理の準備や盛り付けがスムーズに行えます。また、段差がないため、食材の移動や調理器具の使用が効率的に行えます。
- 広々とした作業スペース: フラットなカウンターは、広い作業スペースを提供し、料理の準備や盛り付けがスムーズに行えます。
- 効率的な作業環境: 段差がないため、食材の移動や調理器具の使用が効率的に行えます。
3. 清掃のしやすさ
段差がないため、フルフラットカウンターは清掃が非常にしやすいです。食材のカスやゴミが溜まりにくく、日々のメンテナンスが簡単です。一日の終わりに拭き上げる習慣で、美しいキッチンが保てます。
- 簡単な拭き掃除: フラットな表面は、食材のカスやゴミが溜まりにくく、拭き掃除が簡単です。
- 衛生的な環境: 段差がないため、汚れが溜まりにくく、衛生的なキッチン環境を保てます。
4. 家族や友人との交流がしやすい
フルフラットカウンターはLDKの一体感を高め、家族や友人との交流がしやすくなります。調理中でも会話を楽しむことができ、お子さんの宿題を見ながら食事の準備ができますよ。家事を見せることでお子さんも自然と料理に興味を持ち、お手伝いやコミュニケーションも自然と活発になる効果があります。
- 開放的な空間: キッチンとリビングダイニングの一体感が高まり、開放的な空間を作り出します。
- コミュニケーションの促進: 調理中でも家族と何気ない会話を楽しむことができます。顔を合わせる時間が増え、ささいな変化にも気づけるメリットも。
フルフラットカウンターのデメリット
1. コストが高い
フルフラットカウンターは、そのデザイン性と機能性から、通常のカウンターに比べてコストが高くなる場合があります。特に、素材や設計にこだわると、予算が膨らむ可能性があります。
- 高価な素材: 大理石やクォーツなど、高級素材を使用する場合、コストが高くなります。
- 設計・施工費用: フルフラットカウンターは設計や施工に手間がかかるため、その分費用がかさむことがあります。
2. キズや汚れが目立ちやすい
フルフラットカウンターは、見た目の美しさが重要ですが、その分キズや汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。特に、ステンレスや大理石などの素材は、日常的な使用で細かいキズがつきやすいです。
- 素材の特性: ステンレスや大理石など、キズがつきやすい素材は、日常的な使用で細かいキズが目立つことがあります。
- メンテナンスの必要性: キズや汚れを防ぐためには、定期的なメンテナンスが必要です。
3. 収納スペースの確保が難しい
フルフラットカウンターは、そのデザイン性から、収納スペースの確保が難しい場合があります。特に、カウンター下部に収納を設ける場合、スペースの有効活用が課題となります。
- デザインの制約: フルフラットカウンターのデザインを維持しつつ、収納スペースを確保するのは難しい場合があります。
- スペースの有効活用: 収納スペースを確保するために、間取りなどで工夫が必要です。
4. プライバシーの問題
フルフラットカウンターは開放的なデザインのため、調理中の様子がリビングやダイニングから丸見えになることがあります。これにより、調理中のプライバシーが確保しにくいというデメリットがあります。
- オープンな空間: 開放的なデザインのため、調理中の様子が見えやすくなります。手元を見られることに抵抗がある場合は要注意です。
- プライバシーの確保: プライバシーを確保するためには、工夫が必要です。子どもに隠れてお菓子を食べることができませんね…(笑)
フルフラットカウンターと油跳ねガード
フルフラットカウンターは美しいデザイン性と実用性を持ちますが、調理中の油跳ねが気になることがあります。その解決法のひとつに、油跳ねガードの設置が挙げられます。
油跳ねガードのメリット
- キッチンまわりの清掃の簡単さ: 油跳ねガードを設置することで、油汚れが広がるのを防ぎます。
- キッチンの美観維持: 油汚れが広がらないため、キッチンの美観を維持できます。
- 安全性の向上: 油跳ねを防ぐことで、火災のリスクを低減し、安全性を向上させます。
油跳ねガードのデメリット
- 追加のコスト: 油跳ねガードを設置するには、追加のコストがかかります。
- デザインの一体感が損なわれる: フルフラットカウンターの一体感を若干損なう可能性があります。
- 清掃の手間: 油跳ねガード自体も定期的に清掃が必要です。
このデメリットが案外深刻で、「油跳ねガードはいらなかった」という後悔の声も。カウンターの奥行きが確保できていれば、前方への油跳ねはカウンターの上のみで済むため、油跳ねガード自体よりフラットな天板の清掃の方が楽という考え方もあります。
フルフラットカウンターの活用例
1. 家族との団らん
フルフラットカウンターは、家族との団らんの場として最適です。広々としたカウンターで料理をしながら、家族との会話を楽しむことができます。
2. ホームパーティー
フルフラットカウンターは、ホームパーティーにも最適です。料理をしながらゲストと会話を楽しむことができ、パーティーの盛り上がりを演出します。
3. ダイニングテーブル一体型
キッチンカウンターの延長にダイニングテーブルがくる、一体型のデザインも人気です。一枚の天板で繋がったキッチンとダイニングはスッキリとして美しいだけでなく、配膳の効率化にも役立ちます。
フルフラットカウンターを選ぶ際のポイント
1. 素材の選び方
フルフラットカウンターには、様々な素材が使用できます。大理石、ステンレス、クォーツなど、それぞれの素材の特性を理解し、自分のライフスタイルに合った素材を選びましょう。
2. デザインの一体感
フルフラットカウンターは、キッチン全体のデザインと一体感を持たせることが重要です。シンクやコンロとの一体感を考慮し、統一感のあるデザインを選びましょう。
3. メンテナンスのしやすさ
フルフラットカウンターは、日常的な使用に耐える耐久性と、清掃のしやすさが重要です。素材の選び方やデザインに注意し、メンテナンスが簡単なカウンターを選びましょう。
まとめ
フルフラットカウンターは、近年人気が上昇しています。メリットとしては、美しいデザイン性、作業効率の向上、清掃のしやすさ、家族や友人との交流が挙げられます。一方で、コストが高い、キズや汚れが目立ちやすい、収納スペースの確保が難しい、プライバシーの問題などのデメリットもあります。
フルフラットカウンターを採用する際には、素材の選び方、デザインの一体感、メンテナンスのしやすさに注意し、自分のライフスタイルに合わせましょう。油跳ね対策として、備え付け、または一時置きの油跳ねガードの設置も検討し、キッチンを清潔で安全な環境に保つことをお勧めします。油で床が滑ると危ないシーンがあるかもしれません。
「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、たくさんの事例やプロのアドバイスをもとに、素敵なキッチンを作ってくださいね。
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NOKKI(ノッキ)は、『キッチンからはじめる住まいづくり』をテーマに、2023年11月に福井県森田地区にオープンしました。
従来の間取り先行型の家づくりではなく、キッチンから始まる「暮らし方」を体験できます。
幸福度No.1と言われる北欧基準の幸せな暮らし方を、お客様にご提案いたします。
「キッチンからはじめる住まいづくり」にふさわしい、延べ床面積2000㎡の日本最大級の輸入キッチン機器を体験いただけるショールームです。
またウェルビーイングをコンセプトとした8つのエリアや、実際にお客様が暮らしを想像できるモデルルームを3つご用意しております。
日本一の幸福度といわれる福井で、全国の建築デザイナーやインテリアコーディネーター、収納アドバイザーなどトッププロ達とお客様とをマッチングし、専門家と一緒に理想の住まいづくりをサポートいたします。
ぜひ一度お越しください!
北欧キッチン&インテリア スタジオ NOKKI(ノッキ)
住所: 福井県福井市定正町102
定休日: 年中無休(年末年始除く)
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土日祝 10:00〜18:00
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