北欧キッチン&インテリア スタジオ NOKKI(ノッキ)の小坪です。
実家のキッチンが気になる今日この頃…。
年に数回顔を合わせる両親は、いよいよ80代です。やはり怖いのが、ガスコンロ。消し忘れや周りのものへの引火などで火事になったらと考えると不安です。
二人ともあまり料理が好きではなさそうなのですが、それでも日々の食事のため立たざるを得ないキッチン。少しでも安全で快適で、さらに言えばデザインやカラーなど「好き」が詰まったワクワクする場所にできたら良いなと思います。
高齢者世帯ではキッチンでの思わぬ事故が多いもの。今回は、調理の手間を軽減できる便利な設備機器や、安全で使いやすいキッチンのポイントをご紹介していきます。
シニア世代のキッチンリフォームが重要な理由
高齢者世帯では、キッチンでの作業が思わぬ事故の原因となることが多くあります。その発生件数はなんと階段と同程度。狭いスペースや高さが合わないカウンター、使いにくい収納などが原因で、転倒や手を切る事故が起こります。また、暗いキッチンでは手元や食材が見えづらくなり、食材の傷みに気が付かないなどの危険性も。
リフォームを通じて安全で快適なキッチンを作り、毎日の料理の時間を楽しめたら理想的ですよね。
安全なキッチンのポイント
高齢者が安全に使えるキッチンを作るためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
床材の選択
滑りにくい床材を選ぶことが重要です。クッションフロアやビニールタイルは、足腰への負担を軽減するとともに転倒時の衝撃も和らげます。また、つまづきやすい段差を無くし、フラットな床面を作ることも大切です。
キッチンマットのめくれによるつまづきにも注意が必要。ふき取りが簡単な床材にすれば、キッチンマットを敷かなくても良くなりますね。
足元の冷えの防止に、床暖房の導入も検討してみてください。スリッパも転倒の原因になるため、裸足で作業できる環境が理想です。
照明
年齢を重ねるとともに、細かい部分が見えづらくなるのは自然なこと。白内障にかかる人も多く、手元がぼやけたりします。
調理中の事故を防ぐために、明るく、影の少ない照明を配置することが重要です。特に調理スペースやシンク周りには重点的に照明を配置し、視認性を良くしましょう。
電球の色は、明るい【昼白色】がおすすめです。【電球色】は温かみのあるオレンジがかった色味が人気ですが、「見えやすさ」を重視する場合には適しません。
握りやすい取っ手
キャビネットや引き出しの取っ手は、大きくて握りやすいものを選びます。これにより、手先の力が弱くなった高齢者でもスムーズに開閉できます。
プッシュ式で開くキャビネットも便利です。この先の数年間を想像しながら、ショールームで実際に体験して、使いやすいものをお選びくださいね。
シニア世代におすすめのキッチン設備機器
シニア世代が快適に使えるキッチンには、以下のような設備機器が役立ちます。
電動昇降カウンター
ボタン一つでキッチンカウンターの高さを電動で調整できる機能を導入することで、椅子に座った状態でも立った状態でも使いやすくなります。これにより、作業の効率が上がり、身体への負担も軽減されます。
使用する人や状況に応じて、手軽に高さの変更が可能。年齢や体格の差によらず、誰にとってもわかりやすく、使いやすい設計のユニバーサルデザインです。
IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターは火を使わないため、火災のリスクを大幅に減らします。消し忘れに対する自動電源オフ機能も標準搭載されていますよ。また、調理面がフラットで掃除がしやすいというメリットもあります。
しかし、使用後しばらくトッププレートが熱を持つため火傷のリスクがあります。機種によってはトッププレートがまだ熱いことを知らせるLEDランプが点灯するものも。より安全性の高い製品を選択しましょう。
食器洗い機
食器洗い機を導入することで、食器を洗う手間を省くことができます。特に腰や膝に負担をかけずに、清潔な食器を保つことができます。
「これまでずっと手洗いしてきたから食洗機は不要」という考えの方でも、いざ使用すればきっと快適に感じられると思います。重要なのは、食器をセットしやすい機種を選ぶこと。セットにコツや慣れを必要とするような食洗機の場合、使いづらさを感じて敬遠されてしまう可能性があります。
その点、フロントオープンで大容量の海外製食洗機はおすすめです。
水栓
握力が弱まっても問題なく使用できる水栓を選びましょう。レバー式や、手をかざすだけのタッチレス水栓なら力を使わず操作できます。
〈おしゃれなキッチン水栓メーカーを徹底比較!おすすめ製品5選&選び方ガイド〉
調理家電のためのコンセント
ミキサーや電気調理鍋など、便利な調理家電を活用する場合、置き場所とコンセントを確保しておくことで快適性がアップします。出し入れが億劫になったり、延長コードを使わねばならなかったりと、せっかくの調理家電を使いこなすことができないともったいないですよね。あらかじめ使用したい機器が決まっている場合はもちろん、現時点で候補がなくても将来のためにコンセントを用意しておいたほうが良いでしょう。
使いやすいキッチンのデザイン
高齢者が快適に使えるキッチンには、以下のようなデザインが推奨されます。
高さの調整
キッチンカウンターやシンクの高さを調整することで、立ったままでも座ったままでも快適に作業できます。カウンターの高さは標準と言われる85cmよりも少し低めに設定すると、腰への負担が軽減されます。
ユニバーサルキッチンと呼ばれるキッチンの高さは、座って作業することを想定して75~85cmとやや低め。車いすでも利用できるよう、作業台の下を空きスペースとしています。座る必要がないうちは、ゴミ箱を置くスペースとしても活用できますよ。
視認性の高い収納
透明な扉やライト付きのキャビネットを使用することで、収納物の確認がしやすくなります。また、引き出し式の収納は、奥の物まで取り出しやすく、高齢者にとって使い勝手が良いです。
よく使う食器や調理器具は手の届く範囲に置いておくことで、作業が楽になり効率も上がります。冷蔵庫も近くにあるとより便利ですね。
キッチンとダイニングテーブルの配置
対面キッチンにすると、完成した料理の配膳が簡単になります。
キッチンとダイニングテーブルを横並びで配置すればなおさらです。
少しの手間でも、その積み重ねが家事の負担になりかねません。できる限りの工夫を凝らして、シニア世代が食事を楽しむキッチンを作りましょう。
まとめ
暮らしに欠かせない食事。シニア世代では、今まで出来ていたからという油断が思わぬ事故を招きます。
高齢者のためのキッチンリフォームは、安全性と使いやすさを重視することがポイントです。滑りにくい床材や明るい照明、開けやすい扉などの安全対策を施し、電動昇降カウンターやIHクッキングヒーターなどの便利な設備機器を導入することで、快適なキッチン環境を整えることができます。また、使いやすいデザインや収納の工夫も忘れずに取り入れることで、誰もが安心して料理を楽しめるキッチンを実現しましょう。
キッチンに関するご相談は、ぜひNOKKIへお問い合わせください。
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NOKKI(ノッキ)は、『キッチンからはじめる住まいづくり』をテーマに、2023年11月に福井県森田地区にオープンしました。
従来の間取り先行型の家づくりではなく、キッチンから始まる「暮らし方」を体験できます。
幸福度No.1と言われる北欧基準の幸せな暮らし方を、お客様にご提案いたします。
「キッチンからはじめる住まいづくり」にふさわしい、延べ床面積2000㎡の日本最大級の輸入キッチン機器を体験いただけるショールームです。
またウェルビーイングをコンセプトとした8つのエリアや、実際にお客様が暮らしを想像できるモデルルームを3つご用意しております。
日本一の幸福度といわれる福井で、全国の建築デザイナーやインテリアコーディネーター、収納アドバイザーなどトッププロ達とお客様とをマッチングし、専門家と一緒に理想の住まいづくりをサポートいたします。
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北欧キッチン&インテリア スタジオ NOKKI(ノッキ)
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