こんにちは!
北欧キッチン&インテリア スタジオ NOKKI(ノッキ)です。
エコ住宅や省エネ住宅を建てたいと思っている方なら「パッシブハウス」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
パッシブハウスは、環境への配慮や健康・省エネの観点から注目されている住宅です。
今回は、パッシブハウスとはどんな住宅なのか、その特徴や基準、メリット・デメリットなどをご紹介します。
パッシブハウスとはドイツ発の省エネルギー住宅
パッシブハウスは、環境先進国であるドイツ発祥の省エネルギー住宅です。
自然エネルギーを積極的に活用しながら、環境保護と快適性を両立できるエコな家を実現しています。
日本では2010年に、一般社団法人パッシブハウス・ジャパンが設立され、パッシブハウスの考え方や設計手法が徐々に浸透してきました。
日本の住宅との大きな違い
実は、日本の住宅性能は先進国の中でも低いということをご存知でしょうか?
特に欧州諸国では、住宅の省エネ性能を高める施策に力を入れているため、新築住宅が満たさなければならない省エネ基準は非常に厳しくなっています。
それに対して、日本の省エネ基準は低く、さらに新築住宅への適合が義務化されていませんでした。
そのため、暑い・寒い、結露が発生する、光熱費が高いといった、性能の低い住宅が多く建設されてきました。
パッシブハウスと日本の住宅の大きな違いは、断熱・気密性能です。
パッシブハウスでは、日本では採用している家が少ない、高性能な断熱材や木製サッシ、トリプルガラスなどが一般的に使われ、断熱・気密性能を高めています。
パッシブハウスの特徴
パッシブハウスがエコな家といわれる理由には、パッシブハウスのさまざまな特徴が関係しています。
ここでは、パッシブハウスの4つの特徴について解説します。
自然エネルギーの活用
太陽光や風などの自然エネルギーを取り入れ、快適性の高い室内環境を実現するパッシブハウス。
自然の力を利用して、出来るだけアクティブな冷暖房器具に頼らないという意味合いで、パッシブ(passive:受け身の)ハウスと呼ばれています。
自然エネルギーを活用する方法は、照明をつけなくても昼間は太陽光で十分な明るさが取れるような部屋の配置や、風通しの良さを考慮した間取りの採用など。
自然の力を活用することで、光熱費を節約できて環境にも優しいエコな家が実現できます。
高気密・高断熱性
パッシブハウスは、世界最高峰の気密断熱性を誇る住宅でもあります。
建物のすき間を無くして気密性能を高めることで、冬場の冷たい外気や夏の熱い外気の侵入をシャットアウト。また冬場は、室内の温かい空気が外に逃げていくことを防ぎます。
同時に断熱性能を高めることで、外気の影響をうけにくく、快適な室温を維持できる「魔法瓶のような家」が出来上がります。
室内に温度ムラが無いため、身体への負担が少なく、ヒートショックなどの健康リスク低減につながります。
遮熱性
日射を遮蔽して建物内に差し込む太陽光を調整していることも、パッシブハウスの特徴です。
夏は強い日射の侵入を防ぎ、冬は太陽光を取り入れ室内を暖かくできるように、庇や可動式ルーバーを設置します。
庇の長さや窓の位置などは、日射のシミュレーションを通して緻密に計算されています。
蓄熱性
パッシブハウスには、蓄熱性能を高める工夫も盛り込まれています。蓄熱とは、熱エネルギーを一時的に蓄えて、必要なときに放出することです。
パッシブハウスでは、建物や材料が熱を吸収して保持し、温度の変化を緩和する働きをします。
例えば、冬場は日中の太陽熱を蓄え、夜間に少しずつ放熱することで、室内の温度を安定させます。
夏場は暑い日中に熱気を蓄え、夜に放出することで、室内の温度上昇を抑えます。
冷暖房エネルギーを削減できることと、室温の変化を緩やかにできることがメリットです。
パッシブハウスの基準
パッシブハウスの住宅性能基準は、主に以下の3つです。この基準さえクリアしていれば、建物の工法・材料・デザインなどに制限はありません。
- 冷暖房負荷が各15kwh/m2以下
- 一次エネルギー消費量が120kwh/m2以下
- 気密性能として50Paの加圧時の漏気回数0.6回以下
冷暖房負荷とは、建物が暖房や冷房のために必要とするエネルギー量を指します。建物の断熱性能、窓の性能などに影響されます。
一次エネルギー消費量は、建物が使用するエネルギーの総量のことです。空調エネルギー、換気エネルギー、照明エネルギー、給湯エネルギーなどが含まれます。
そして気密性能は、加圧および減圧の両方で測定され、漏気回数が基準以下であることが求められます。
いずれの数値も厳しい基準で設定されているため、設計、材料選定、施工の各段階で細心の注意が必要です。
これをクリアすることで高いエネルギー効率と快適性を両立させることが可能になるのです。
なおパッシブハウスは、PHPPという建築物のエネルギー収支計算ツールを使って、性能が評価されます。
パッシブハウスにデメリットはある?
快適でエコな住宅として注目のパッシブハウスですが、以下のようなデメリットもあります。
- 価格が高い
- 工期が長い
- 建築に適した土地を選ぶ必要がある
パッシブハウスの建築には、分厚い断熱材や高性能なサッシなどを使用します。
加えて、前述のように自然エネルギーを活かすための綿密な設計や、基準をクリアするための高度な建築技術が必要です。
そのため、価格は一般的な住宅よりも10~20%程度高くなる傾向があり、設計や施工にも時間が必要です。
しかし、光熱費が大幅に節約でき、ランニングコストが低いため、建築コストかかっても長期的にみればお得になるといえるでしょう。
また、パッシブハウスの建築には立地も重要な要素となっています。気候条件・日射取得・風の影響・土地の形状や勾配など、さまざまな要素を総合的に考慮しなければなりません。
土地の選定から慎重に行っていく必要があるため、パッシブハウスの建築には時間がかかるということを押さえておきましょう。
パッシブハウスを建てられるメーカーは?
パッシブハウスを建てるには、実績のある工務店や設計事務所に相談することが重要です。
一般社団法人パッシブハウス・ジャパンの賛助会員一覧には、パッシブハウスの設計・施工・エネルギー収支計算の実績を持つプロフェッショナルが掲載されています。
こちらを参考に、パッシブハウスの施工技術をもった会社に依頼することをおすすめします。
参考:賛助会員一覧 | 一般社団法人パッシブハウス・ジャパン
「パッシブデザイン」という考え方もある
パッシブハウスは、厳しい基準をクリアして認定を受ける必要があり、日本での建築事例はまだ多くはありません。
パッシブハウスを建てることが難しい場合でも「パッシブデザイン」を取り入れることは可能です。
パッシブデザインは、パッシブハウスの建築設計手法で、これを取り入れることで自然の要素を最大限に活用した快適な住宅に近づけます。
パッシブデザインは、さまざまなハウスメーカーや工務店で取り入れられているため、住みたい地域に合わせたパッシブデザインの家を建てられるでしょう。
特にエネルギー効率の良い家を建てたいと思っている方に、パッシブデザインを採用した住宅はおすすめです。
パッシブハウスで快適な暮らしを実現
今回は、パッシブハウスの概要や特徴についてご紹介しました。
日本でも、環境に優しくエネルギー効率の良い家を建てられる、パッシブデザインの家は広がりを見せています。
パッシブハウス・パッシブデザインの家が気になっている方は、ぜひNOKKIにご相談ください。
ウェルビーイングな住まいづくりをご提案しているNOKKIでは、全国の建築デザイナーとお客様をマッチングするお手伝いをしています。
パッシブハウス・パッシブデザインの家で、快適な暮らしを実現しましょう!
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NOKKI(ノッキ)は、『キッチンからはじめる住まいづくり』をテーマに、2023年11月に福井県森田地区にオープンしました。
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